1920年~
福岡県出身の洋画家。
1958年に安井賞受賞、2000年には文化功労者に選ばれた。
90歳を過ぎてもなお意欲的に絵の本質を見極めようと、身近な自然を描きながらキャンバスに新しい風を与えている。
東京美術学校を卒業と同時に戦中に駆り出され、満州で入院生活を余儀なくされた。戦後、再起し渡仏するもその先で妻に先立たれ、虚無感に襲われる。再び立ち上がり、数々の賞を受賞したり東京藝術大学で教鞭をとる。文筆でも多くのファンを獲得した。
2014年には文化勲章も受章し、「これまで自分なりの絵を追い求めてきた。自分のための絵だ。それでも良いと認めてくれることは本当にありがたい。これからも絵を描き続けていきたい」と、どこまでも自然体で自らの画業を楽しんでいるようである。