岡本太郎 (おかもと たろう)
プロフィール
1911年~1996年
神奈川県川崎市出身の芸術家。
抽象美術運動やシュルレアリスム運動にも参加した。
積極的に絵画・立体作品を制作するかたわら、縄文土器論や沖縄文化論など研究にも熱心で、雑誌やテレビなどのメディアにも積極的に関わった。
戦前はフランスで研鑽を積んだのち、戦時中は中国戦線で厳しい兵役生活を送った。しかし師団長の肖像画を描くなどし、下級の二等兵だった太郎は比較的優遇されていたようである。
戦後、東京都世田谷区上野毛にアトリエを設け、「絵画の石器時代は終わった。新しい芸術は岡本太郎から始まる」と宣言。当時の日本美術界に挑戦状を叩きつける。
社会問題にも積極的に関心を示し、巧みなカモフラージュを用いて社会批判を行った。作品の説明を求められた際「意味は無い」と回答するも、特に戦後の日本の政治情勢上、そう回答せざるを得なかった社会背景があったためである。そのため往々にして彼の言説を素直に受け止めることは、「芸術」において意味をなさない。
彼の最も有名な作品のひとつは、1970年の大阪万国博覧会での「太陽の塔」である。閉幕後も永久保存が決定し、今も大阪のシンボルとして愛されている。
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