刀剣

日本刀とは - はじめに

日本刀は古来より武器としての役割とともに、信仰の対象、天皇や武士の権威の象徴という役割をも併せ持つ美術工芸品です。
鉄を折り返しては鍛錬して作られる日本刀は武器としては世界でも稀有なそれ自身の美を伴うユニークな美術品とも言えます。
高い精神性を持って作成され、さまざまな歴史に翻弄されつつ長い期間色々な人の手をへて現代に伝えられてきました。

日本刀に関わる人々は多岐に渡り、日本刀を大事に次世代へと守り伝えていこうということで保管し、 刀剣商は刀剣を大切にしてくださる方へ刀ご紹介するという役割を担い、研ぎ師をはじめとする刀職の皆様によって保存されてきました。
日本刀は国内外を問わず評価の高い美術品であることは間違い無いと言えるでしょう。
また、現在登録されている国宝の中でも刀剣は一番数が多く、それだけ歴史や美術としての関わりが深いということも窺い知れます。

刀剣査定の大まかな流れ - 取扱などの注意点

  1. 1刀剣を売却ご希望の時には刀剣登録証があるかをご確認ください。
    (※ご注意事項)登録証のない刀の持ち運び及び売買・譲渡は銃刀法違反となりますので、登録証のない状態でのお持ち込みはお控えください。
  2. 2メール・ライン査定をご希望の方は刀の外装の全体像・刀身・茎(なかごと読みます。外装のつかを外した部分のこと。)サビ・傷などがあればその写真を撮影し、登録証の写真も添えて送付してください。
  3. 3柄を外すことができない方はご無理をなさらないでください。そのほかの情報にて概算にて査定いたします。無理をすると怪我の原因となります。ただし、茎の状態がひどい場合は査定額がご提示のものよりも大幅に下回ることもございます。予めご了承ください。
  4. 4鑑定書などがあればそのお写真もお送りください。鑑定書の有無で査定額が異なる場合がございます。
  5. 5登録証紛失・もしくはついていない場合は所有者の地域の警察署の生活安全課まで、まずはお電話にてご相談をおねがいいたします。 刀剣登録証の発行及び再発行のお手続きに関しましては管轄の警察署の生活安全課の指示に従っていただければ幸いです。
刀剣登録証と鑑定書について

刀剣登録証の一例。左側が古いもの。
現在のものはラミネート加工されている。

「登録証」と「鑑定書」を混同してしまうことが多いのですが登録証は各都道府県の教育委員会が、刀剣所持可能であることとして発行しているものに対して鑑定書は鑑定機関の専門家の意見のもの。登録証はなくてはならないものですが、鑑定書はあるに越したことはないですが、なくても問題のないものです。

刀剣の種類・鑑定書について

刀剣の種別

  1. 1短刀は刃長30cmまでのもの。刀剣は寸尺法で計測されていたため正確には30.3cm(1尺)
  2. 2脇差は1尺(30.3㎝)以上2尺(60.6㎝)未満の日本刀のこと。現行の銃刀法では60cm以上は刀と記載されるため、2尺の脇差も刀で登録されてることも
  3. 3は刃長60cm以上のもの。室町時代から刃を上にして腰に差して帯刀した。
  4. 4太刀は平安時代鎧などに刃を下に向けて提げて帯刀していたので博物館などで刃が下になって展示してある。ということを知ってると美術館がちょっと楽しい。

色々な鑑定書
主として刀剣博物館(日本美術刀剣保存協会)発行のもの

刀・拵えの各部名称

刀番付

最上新刀競(東京都立中央図書館特別文庫室蔵)

新刀銘釼鑑(東京都立中央図書館特別文庫室蔵)

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