柴崎 重行 (しばさき しげゆき)

プロフィール

柴崎重行(しばさき しげゆき)は、北海道八雲町を拠点に活躍した木彫作家であり、特に木彫り熊の分野において独自の存在感を放った人物です。その作風は、木の自然な形状や質感を生かした大胆かつ抽象的なもので、荒削りでありながら温もりを感じさせる造形が特徴です。

その芸術性は、17世紀の仏師・円空の作風を彷彿とさせると評価されることもあり、従来の木彫り熊のイメージを超えた新しい表現を切り開いた先駆者とされています。

柴崎の作品に深く魅了された竹沢美千子氏は、2002年に著書『木霊の再生―柴崎熊の魅力を探る』を発表しました。この書籍は、柴崎の作品やその背景に光を当て、木彫り熊の世界をより深く知ることのできる貴重な資料となっています。2022年には改訂復刻版も刊行され、再び注目を集めました。

彼の作品は現在も、八雲町の温泉宿「銀婚湯」などで展示されており、実際にその芸術に触れることができます。

柴崎重行について記録された情報は決して多くはありませんが、彼の残した作品とその影響力は、木彫り熊の文化において今なお重要な意義を持っています。

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